- 細菌―味方か敵か
- 腸内フローラとは何ですか?
- 腸内フローラのバランスを損ねるものは何か?
- 腸内フローラのバランスが持つ重要性―2つの防御機構
- 腸内環境の健康に対する影響
- プロバイオティクス と は何ですか?
- プロバイオティクスの長所
- プレバイオティクス と は何ですか?
- プロバイオティクス と プレバイオティクス、どっちが良いの?
- 参考資料
腸内環境の健康に対する影響
不健康な腸による問題の例
- 子供の場合、拒食、偏食、栄養失調、知力と身体の発育の遅れ、造血機能の低下;
- 大人の場合、腸管機能の失調、消化不良、便秘、痔、下痢、おならや便の悪臭、口臭、顔のくすみ、ニキビや吹き出物やシミの原因に。かなり多くの人で内分泌の失調、免疫力が低下して、老化の進行など半健康の状態が目立ち、深刻なケースでは癌、心臓血管および脳血管の疾病、糖尿病、肝機能の失調、肥満症などの疾病が誘発されます。
腸管の不健康を招く根本的な原因は、腸管のミクロ生態系バランスが失われ、善玉菌の割合が大幅に下がることです。腸内細菌のアンバランスで悪玉菌が優勢になると、食物の残りかすを悪玉菌が分解するようになり、さらには人体に有害な毒素をたくさん発生させるようになります。初めのうちは腸の蠕動が緩慢になり、力がなくなって、腹痛やおなかの張りといった症状が出ます。腸管の毒素は粘膜から吸収され、門脈を通って肝臓に入りますが、肝臓の機能が強いときはこうした毒素を分解できるため、慢性中毒の症状が出ることはありません。しかし肝臓が毒素を完全に分解できないと、これらの毒素や有害物質が栄養素と一緒に血液中へ流れ込んでしまいます。心臓から押し出された血液が体内を循環する時間は1周に1分もかからないため、腸内の有害物質は瞬時に全身へ伝わって、次第に多くの続発症状を生じるのです。
- 最初は情緒不安定、怒りやすくなる、神経質、仕事に興味がなくなる、注意力が切れやすくなる、消極的になるといった精神症状です。
- 毒素の累積が続くと、周辺の神経系に影響して、背痛、腰痛、頭痛などの症状が発生します。
- 中枢神経系に影響が及ぶと、頭の張り、睡眠障害、目が覚めて疲れが抜けないといった症状が出ます。
- 毒素がある程度蓄積され自律神経系に影響すると、深刻な場合は血管攣縮が発生して、めまい、呼吸促迫、胸痛、手足の冷え、寝汗などの症状を招きます。
- 最後には、毒素により顔の皮膚が急速に老化して、にきび、発疹、しわなどが発生します。
こうしたことから、腸内環境の善し悪しが全身の健康に及ぼす影響の大きさが分かります。腸管のミクロ生態系のバランスは、善玉菌の割合を80%で維持できればよいのですが、大多数の人はちょうど反対の数字です。「プロバイオティクス」で体内の善玉菌を補おうとヨーグルトなどを選ぶ人もいますが、通常はそれも短期的で、しかも外界から取り込むものであり、体内で生成させるわけではありません。自分の腸管の善玉菌の生長を促進できる「プレバイオティクス」、オリゴ糖を口にすることこそ、自然で効き目がある方法なのです。
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